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【故事成語100選】有名な故事成語一覧と意味付き

故事成語
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「さ行」の故事成語一覧

塞翁が馬(さいおうがうま)

人生は吉凶・禍福が予測できないことのたとえ。塞翁失馬。

【故事】
中国北辺の塞の近くに住む塞翁という老人の馬が逃げたが、やがて駿馬を連れて帰ってきた。塞翁の息子がこの馬から落ちて足を折ってしまったが、そのために兵役を免れて命を長らえたという故事による。


先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)

・人よりも先に物事を実行することによって、相手を抑え、有利な立場に立つことができる。
・先手を取ることができれば、相手を圧倒し、抑えつけることができる。
・何事も、先手を取ることで成功の糸口をつかめるが、後手に回っては勝ち目がない。

【故事】
史記に由来する言葉。江西のひとびとが、秦に対して反乱を起こした時に、殷通(いんとう)という長官が項羽に対して、「先んずれば即(すなわ)ち、人を制し、後(おく)るれば、則(すなわち)人の制するところとなる。」と、言ったことが由来。人よりも先に行動を起こすことで、人の先頭に立ち指示を出すことができるが、人の後から行動を起こしてしまえば、人に指示をされて支配されてしまう。という言葉からできた故事成語。

先んずれば人を制す

四面楚歌(しめんそか)

周りを敵に囲まれて苦しい立場に陥ったこと。誰の助けもなく孤立すること。

【故事】
「史記」項羽本紀より。「項王の軍、垓下に壁す、兵少く食尽きぬ、漢の軍および諸侯の兵、之を囲むこと数重、夜、漢の軍四面皆楚歌するを聞きて、項王乃ち大いに驚いて曰く、漢皆己に楚を得たるか、是何ぞ楚人の多きやと。」楚の項羽が垓下に囲まれた時、夜更けて東西南北四面の漢軍の中から楚国の歌が聞こえ、楚の民が全て漢に降伏したのかと驚いたという故事から。


自暴自棄(じぼうじき)

自らその身を損ない、自らその身を棄てること。やけくそになること。

【故事】
孟子はこう言いました。「自分自身をだめにする人間とは共に語ることはできない。自分自身を捨てるような人間とは共に何かをすることはできない。その言葉で礼儀をそしる者、これを自暴と言う。自分自身を仁の中に置いたり、義に基づくことができない者、これを自棄と言う。仁とは安心して住める家のようなものである。義とは人が正しく歩める道のようなものである。その家を空き家にして住まず、その道を捨てて歩まないとはなんと哀れなことだろうか」


出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)

弟子が師よりもすぐれた才能をあらわすたとえ。

【故事】
「荀子」の言葉から。 青色の染料は藍から取るものだが、もとの藍の葉より青くなることからいう。「藍」は、たで科の一年草。「青は藍より出いでて藍よりも青し」ともいう。


食指が動く(しょくしがうごく)

食欲がおこる。また、あることをやってみたいという気がおこる

【故事】
楚の人が、鄭の霊公にすっぽんを献上しました。公子(貴族の子)である子公と子家が、ちょうどそのとき霊公の屋敷を訪れようとしていました。その時子公の人差し指がぴくりと動いたので、子公は子家にそれを示してこう言いました。「私の人差し指がこうなる時は必ず珍味にありつけるんだ」。二人が霊公の屋敷に入ると料理人がちょうどすっぽんをさばいているところでした。

食指が動く

白い目で見る(しろいめでみる)

憎しみをこめて見る。冷淡な目つきで見る。

【故事】
三国時代末期、魏に「竹林の七賢(ちくりんのしちけん)」と呼ばれる人たちがいました。今の時代でいう知識階層の人のことで、社会批判などを行う重要人物でした。その「竹林の七賢」の指導的な立場であった阮籍(げんせき)という人物がいました。「白眼」は、この阮籍が客人に対する態度を使い分けているという逸話がもとになっています。


助長(じょちょう)

①その傾向を伸ばすこと。
②結果として、よくない傾向を強めてしまうこと。

【故事】
「孟子」より。中国、宋の人が苗を生長させようとして無理に引っ張って枯らしたという故事から。


水魚の交わり(すいぎょのまじわり)

水と魚が切っても切れない関係にあるように、きわめて親密な友情や交際のたとえ。

【故事】
「三国志」より。蜀の劉備が、諸葛孔明と自分との関係について「自分に孔明が必要なのは、魚にとって水が必要なのと同じだ」と、腹心の部下である関羽と張飛に語ったという故事による。


推敲(すいこう)

詩や文章などの語句を何度も練り(ねり)直しよりよいものにすること。

【故事】
唐(とう)の国の詩人賈島(かとう)は、自分の作品中の語句の「僧は推す(おす)月下の門」の一句を「僧は敲く(たたく)月下の門」にするべきか迷っていた。ロバに乗って考えにふけっていた賈島(かとう)は、有名な詩人の韓愈(かんゆ)の行列につっこんでしまった。韓愈(かんゆ)は、その非礼(ひれい)を怒るどころか、「敲く(たたく)」の方がよいと教えてくれたことから。

推敲

杜撰(ずさん)

①著作で、誤りが多く、いい加減なこと。
②いい加減なやり方で、手落ちの多いこと。ぞんざい。

【故事】
中国の故事で、詩人である杜黙(ともく)の詩が定型詩の格式にほとんど合わなかったことから。


席の暖まる暇も無い(せきのあたたまるいとまもない)

一か所に落ち着いていられないくらい、非常に忙しい様子。

【故事】
《韓愈「諍臣論」から》忙しくて、腰をかけている暇がないので、席があたたまる事がない、という意味から。


折檻(せっかん)

主君をきびしくいさめること。きびしく叱る(しかる)こと

【故事】
漢(かん)の国の皇帝の成帝(せいてい)のとき、朱雲(しゅうん)という家臣が上役の悪だくみを知り、成帝(せいてい)に何とかするようにといさめた。成帝(せいてい)はたいへん怒り、朱雲(しゅうん)を御殿(ごてん)から引きずりおろそうとした。朱雲(しゅうん)は、欄檻(らんかん…てすり)につかまって必死に訴えた。欄檻(らんかん)は折れ、地面に落とされても朱雲(しゅうん)は訴え続けたことから、この語ができた。(漢書)


切磋琢磨(せっさたくま)

学問・道徳に、励みに励むこと。また、仲間同士互いに励まし合って向上すること。

【故事】
「切磋」骨角玉石などを切り磨くこと「琢磨」玉などを擦り磨くことから、学問などを磨き励むこと。五経の一、詩経より「有斐君子、如切如嗟、如琢如磨」


千里眼(せんりがん)

千里も先のことまで知ることのできる能力(がある人)。人の心をさぐりあてる能力(をもつ人)。

【故事】
魏(ぎ)の揚逸(よういつ)と言う人は、広い情報網をはりめぐらしていて、部下の行動をすべて心得ていた。人々は揚逸が千里もかなたのことまで見ぬく眼を持っていると言って恐れたという。(魏書)

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