【言葉】
訝しむ
【読み方】
いぶかしむ
【意味】
不審に思う。
【類義語】
・勘ぐる
・疑問視する
・胡散くさい
「訝しむ」の使い方
あの選手が一軍に上がるらしいよ。
二軍でも微妙だったのに、一軍で活躍できるのか訝しむ声があがっているわね。
監督にしか分からない成長があったんだろうね。
それならいいけど、賄賂とかだったら嫌だな。
「訝しむ」の例文
- 開発には1兆円規模の費用が想定されることから、実用化を訝しむ声も散見される。
- 急に大声で笑い始めた健太くんに、周囲の人たちは訝しむ眼を向けた。
- 優秀な彼が選ばれず、万年補欠の健太くんがスタメンに選ばれたことを訝しむ。
- 課長の最近の不審な動きを訝しむ。
- 簡単に儲ける方法があると友人がいうが、それはマルチ商法か詐欺なのではと訝しむ。
「訝しむ」と「怪しむ」「疑う」 との違いは?
「訝しむ」に似ている語に「怪しむ(あやしむ)」「疑う(うたがう)」があります。
「訝しむ」と「怪しむ」の違いは?
「怪しむ」とは、「怪しいと思う。疑わしく思う。不思議に思う。あやしぶ。」という意味です。
「訝しむ」も「怪しむ」も、本当にそうなのだろうかと、疑わしく思うことをいいます。
しかし「訝しむ」は、隠されているものがあって不審に思うことをいいます。
対して「怪しむ」は、物の正体、物事の真相がわからなくて不審に思ったり、不思議に思うことをいいます。
「訝しむ」と「疑う」の違いは?
「疑う」とは、
①ありのままや言われたままを信じず不審に思う。間違いではないかと思う。
②物事を悪い方に推察する。あやしむ。
③・・・ではなかろうかと思う。
という意味です。
「訝しむ」も「疑う」も、本当にそうなのだろうかと不審に思うことをいいます。
しかし「訝しむ」は、隠されているものがあって不審に思うことをいいます。
対して「疑う」は、間違いではないか、これからどうなるだろうかと悪い方に考えることをいいます。