【言葉】
奉じる
【読み方】
ほうじる
【意味】
「ほう(奉)ずる」(サ変)の上一段化。
「奉ずる」とは、
①高貴な人にさしあげる。たてまつる。
②うやうやしくうける。承る。
③うやうやしく持つ。ささげる。
④つつしんで勤める。
【類義語】①高貴な人にさしあげる。たてまつる。
②うやうやしくうける。承る。
③うやうやしく持つ。ささげる。
④つつしんで勤める。
・尽くす
「奉じる」の使い方
この世界のツートップの国は、資本主義と共産主義という異なるイデオロギーを奉じているんだよね。
よりにもよってこの二国が、相反するイデオロギーを奉じるなんて運命は皮肉よね。
おかげで米ソは全く相いれないんだ。
冷戦もあったしね。世界平和のためには歩み寄って欲しいわよね。
「奉じる」の例文
- わしも秀頼公の前で固く誓ったことだ。秀頼公を奉じていればこそ、今かように、大老として戦っているのじゃ。(三浦綾子 細川ガラシャ夫人)
- 若し此の運命から僕を救い得る人があるなら、僕は謹しんで教を奉じます。其人は僕の救主です。(国木田独歩 運命論者)
- 上野彰義隊が輪王寺宮様を奉じて抵抗したのは当然のことであります。(浅田次郎 壬生義士伝 上)
- 銀行に職を奉じているわれわれ事務家は、自分の思い通りにはできないのですよ。(ディケンズ 二都物語 上)
- 祖母の死んだ時は、遺骨を奉じて江戸に来り、榛軒を訪うて由を告げた。(森鴎外 伊沢蘭軒)
「天皇を奉じる」とは?
「奉じる」を用いた表現の一つに「天皇を奉じる(てんのうをほうじる)」があります。
「天皇を奉じる」とは、主君としていただき、忠誠を尽くすことをいいます。
【例文】
- 平清盛は安徳天皇を奉じて都落ちした。
- 恵蘇八幡宮は、中大兄皇子が斉明天皇を奉じたと伝えられる場所です。