「微笑む」の意味と使い方や例文!「笑う」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
微笑む

【読み方】
ほほえむ

【意味】
①声をたてずににっこり笑う。
②花のつぼみが少し開く。

【類義語】
・笑う
・微笑する
・ほころびる

【対義語】
・睨む

「微笑む」の使い方

ともこ
健太くん。どんな夢を見ていたの?
健太
寝言を言ってた?
ともこ
微笑みを浮かべていたわよ。
健太
覚えていないけど、きっと幸せな夢を見たんだろうね。

「微笑む」の例文

  1. 唐紙を開けて見ると、もうそこへ友達が微笑み乍ら立つて居たのである。(島崎藤村 破戒)
  2. それは不幸な日々を送っている孤独な少女の微笑みには見えなかった。(村上春樹 国境の南 太陽の西)
  3. やがてその子の顔がこちらを向いたので私は微笑みかけました。(梶井基次郎 橡の花)
  4. タイは微笑みの国と言われている。
  5. 健太くんは亡くなる時、穏やかに微笑んでいた。

「微笑む」と「笑う」の違いは?

微笑む」に似ている語に「笑う(わらう)」があります。

笑う」とは、
①喜び・うれしさ・おかしさ・照れくささなどの気持ちから、顔の表情をくずす。また、そうした気持ちで声を立てる。
②(「嗤う」とも書く)あざけりばかにする。嘲笑する。
③(「笑ってしまう」「笑っちゃう」の形で)あまりひどくて、相手にするのもばかばかしいほどである。
④花のつぼみが開く。また、果物が熟して裂ける。
⑤春になって、芽が出たり花が咲いたりして、明るいようすになる。俳句など、文学的表現に用いる。
⑥ゆるんだりほどけたりする。ほころびる。また、足取りがしっかりしなくなる。

という意味です。

微笑み」も「笑う」も、うれしいことやおかしいことがあると、目が細くなり、口もとがゆるむ表情をいいます。

しかし「微笑む」は、目と口の表情を変えるだけで、声をあげず、静かに笑うことをいいます。

対して「笑う」は、静かに笑うもの、声をあげて笑うもの全てが含まれます。

また「笑う」には、ばかにする意もある点が「微笑む」と違います。