【言葉】
厭わしい
【読み方】
いとわしい
【意味】
いやで避けたいことである。
【類義語】
・うとましい
【対義語】
・好ましい
「厭わしい」の使い方
老後の資金の心配をする人が増えたね。
そんなことを考えるのも厭わしいわ。
心配したって明日死ぬかもしれないんだし、今を楽しまないと損だよね。
楽しみつつ貯えつつ、ほどほどがちょうど良いわね。
「厭わしい」の例文
- 手間をかけることを厭わしいと感じる。
- 私は地主たちを避けるようになり、本を読むのも厭わしくなりました。(ツルゲーネフ 猟人日記 下)
- 彼は真剣な口調でこう言ったが、この口調は夫人には厭わしいものに思われた。(スタンダール パルムの僧院 下)
- すべて他人の事に差図がましいことすることは、甚だ厭わしいことにして居るそれがしじゃ。(幸田露伴 雪たたき)
- 健太くんの顔を見るのも厭わしいと思うようになった。
「厭わしい」と「忌まわしい」「煩わしい」との違いは?
「厭わしい」に似ている語に「忌まわしい(いまわしい)」「煩わしい(わずらわしい)」があります。
「厭わしい」と「忌まわしい」の違いは?
「忌まわしい」とは、
①不吉で忌むべきものである。
②いとわしい。いやだ。
という意味です。
「忌まわしい」も「厭わしい」も、嫌な感じであるという意味で使われます。
しかし「厭わしい」は、めんどうで嫌で、ある行為をする気にならないという意味で使われます。
対して「忌まわしい」は、不快で嫌という意味で使われます。また、縁起が悪い意味でも使われます。
「厭わしい」と「煩わしい」の違いは?
「煩わしい」とは、
①うるさい。面倒である。
②いりくんでいる。繁雑である。
③気づかわしい。
④病が重い。
という意味です。
「厭わしい」も「煩わしい」も、面倒であるという意味が同じです。
しかし「煩わしい」には、「いりくんでいる。気づかわしい。病が重い。」という意味がある点が違います。