【言葉】
憐憫の情
【読み方】
れんびんのじょう
【意味】
あわれむ気持ち。かわいそうに思う気持ち。
【類義語】
・同情する
・思い遣り
・慈悲
「憐憫の情」の使い方
物凄く怒られたよ。
ミスした健太くんが悪いんだけど、あそこまで言われなくてはいけないのかと憐憫の情が湧いたわ。
度を越したお叱りの言葉は、パワハラになるよね。
叱る時は感情的になっちゃだめよね。今回のはやり過ぎだわ。
「憐憫の情」の例文
- 彼の顔にも態度にも、もはやいいしれぬ憐憫の情しかみられなかった。(ヴィクトル・ユゴー レ・ミゼラブル 上)
- 「樋口一葉は人の名前なのだよ、諸君」 私は憐憫の情をこめて言った。(森見登美彦 有頂天家族)
- もちろん、ピラトには役人のような表情があり、キリストには憐憫の情がある。(トルストイ アンナ・カレーニナ)
- 憐憫の情から人助けをしているわけではない。そうする必要があると感じているからだ。
- 売れない芸人に憐憫の情が湧き、テレビに出演する機会を与えた。
「憐憫の情を禁じ得ない」とは?
「憐憫の情」を用いた表現の一つに「憐憫の情を禁じ得ない(れんびんのじょうをきんじえない)」があります。
「憐憫の情を禁じ得ない」とは、心からあわれみかわいそうだと思うという意味です。
【例文】
- ともこちゃんの今の立場を思うと、憐憫の情を禁じ得ない。
- 加害者の生い立ちを考えると、憐憫の情を禁じ得ない。