「頑な」の意味と使い方や例文！「頑固」との違いは？（類義語・対義語）

【言葉】
頑な

【読み方】
かたくな

【意味】
固く自説を主張して他の人の言を聞き入れないさま。

【類義語】
・頑固

【対義語】
・素直

「頑な」の使い方

健太くんのお兄さんの症状はどう？

よくなさそうなのに、頑なに入院を拒んでいるんだ。

病院が怖いのかしら。

入院したらもう家に帰れないと思っているんだ。どうにかして説得したいな。

「頑な」の例文

1. 父親の厳しい躾が、かえってわしを頑なな左利きにさせたのかもしれぬ。（浅田次郎 壬生義士伝 上）
2. あまり頑なな態度をとったら、君が直接部屋に乗り込むといえばいいんだ。（東野圭吾 赤い指）
3. ボールペンの先端は休むことなく、白い紙の上に頑なな音を立て続けた。（村上春樹 1Q84 BOOK1）
4. 頑なに口を閉ざし語ろうとしない。
5. 健太くんは、ともこちゃんの要求を頑なに拒み続ける。

「頑な」と「頑固」の違いは？

「頑な」に似ている語に「頑固（がんこ）」があります。

「頑固」とは、「かたくなで意地っ張りなこと。人の言うことや情勢の変化などを無視して、それまでの考えや態度を守ろうとすること。頑迷固陋。かたいじ。なおりにくくしつこいこと。」という意味です。

「頑固」は、「頑な」で意地っ張りなことをいい、「頑固」と「頑な」は、ほぼ同じ意味です。

しかし「頑な」は、人の言うことを無視するという意味で、悪いニュアンスで使われます。

また「頑な」は、言動や状態を表すことが多いです。

対して「頑固」は、性格を表すことが多いです。

さらに「頑固」には、なおりにくくしつこいという意味がある点が「頑な」と違います。