【言葉】
図る
【読み方】
はかる
【意味】
仕上げようと予定した作業の進捗状態を数量・重さ・長さなどについて見当をつける意。
[動ラ五(四)]
①(計る・測る・量る)
㋐ある基準をもとにして物の度合いを調べる。特に、はかり・ゲージなどの計測機器で測定する。
㋑推しはかって見当をつける。おもんぱかる。忖度する。
②(図る・謀る)
㋐物事を考え合わせて判断する。見はからう。
㋑企てる。もくろむ。
③(謀る)
㋐はかりごとをする。たくらむ。
㋑あざむく。たばかる。
④(図る)
㋐くふうして努力する。
㋑うまく処理する。とりはからう。
⑤(諮る)相談する。
【類義語】
・計る
・測る
「図る」の使い方
健太くん留年するって本当?
本当なんだよ。
空手の大会で世界を飛び回っていたから出席日数が足りないのよね。特別の便宜を図ってもらったら?
これも修行のうちと思って甘んじて受け入れるよ。
「図る」の例文
- 転職することでステップアップを図る。
- 国民の生活の安全を図る警察の働きに、何の疑いも持ったことはなかった。(三浦綾子 銃口)
- 逃亡中の容疑者が、ともこちゃんに接触を図ろうとしている。
- 従業員を装って潜入を図る。
- 己れを捨てて社会の利益を図るの望ましきことはいうまでもない。(新渡戸稲造 自警録)
「図る」と「測る」「計る」「量る」との違いは?
「図る」は「測る」「計る」「量る」とも書きます。
「図る」も「測る」も「計る」も「量る」も、仕上げようと予定した作業の進捗状態を数量・重さ・長さなどについて見当をつける意で使われます。
「図る」と「測る」の違いは?
「測る」は、長さ・高さ・深さ・広さ・程度を表すことが多いです。
「図る」は、企てる・見はからう・工夫するという意味で使われることが多いです。
「図る」と「計る」の違いは?
「計る」は、時間・数を表すことが多いです。
「図る」は、企てる・見はからう・工夫するという意味で使われることが多いです。
「図る」と「量る」の違いは?
「量る」は、重さ・容積を調べる際に使うことが多いです。
「図る」は、企てる・見はからう・工夫するという意味で使われることが多いです。