【言葉】
去ね
【読み方】
いね
【意味】
帰れ。去れ。
【類義語】
・帰れ
「去ね」の使い方
回覧板を持っていっただけなのに「去ね」って言われたんだ。
最近、不審者が多いから警戒ムードなのよね。
治安が悪いと心が荒むね。
治安が良い町になると良いわね。
「去ね」の例文
- 笑うてやらっしゃりませ。いけ年を仕って、貴女が、去ね、とおっしゃったを止せば可いことでござります。(泉鏡花 草迷宮)
- 「菊枝も帰ってきよったようじゃし、とばっちりを受けんうちに、二人して去ねや」 濡れた髪を拭きながら、菊枝が立っていた。(浅田次郎 月のしずく)
- 肌着を手で掻き寄せつつ、おだいが、 「先生ったら、いつも、早えんだからよう」 うらめしげに、つぶやくのへ、 「早く去ね」 中西は、立ちあがって稽古着をつけた。(池波正太郎 雲ながれゆく)
- 犬でも追い払うかのように「さっさと去ね」と追い払われた。
- 「去ね」と怒鳴られたが、手ぶらで帰るわけにいかない僕は梃子でも動かなかった。
どこの方言?
「去ね」は、「去る。いなくなる。死ぬ。」の意の古語「去ぬ」の活用形です。
現代でも「去ね」は、「帰れ。去れ。」の意で、関西で用いられる表現です。