「自ずから」の意味と使い方や例文!「自ら」との違いは?(類義語)

【言葉】
自ずから

【読み方】
おのずから

【意味】
①そのもの自体の力、成り行きに基づくさま。自然に。ひとりでに。おのずと。
②偶然。たまたま。まれに。
③(下に仮定・推測の語を伴って)もしも。ひょっとすると。万一。
④みずから。

【類義語】
・自ずと
・独りでに
・自然

「自ずから」の使い方

健太
将来の夢が見つからないよ。
ともこ
色んなことにチャレンジするうちに自ずから見つかるわ。
健太
チャレンジは面倒だよ。
ともこ
面倒くさいと考えている人には、七面倒くさい未来しか来ないのよ。

「自ずから」の例文

  1. しかるにこの戸を開けばたちまち自ずから閉ずる製ゆえ何ともならず。(南方熊楠 十二支考)
  2. そうすれば凶作問題なども自ずから解決の途につくはずであろう。(寺田寅彦 新春偶語)
  3. それは無論であるが、時と場所とで、自ずから制限されるのもまた当前である。(夏目漱石 草枕)
  4. 天気や食べる人、食べる場所によって自ずから献立は決まる。
  5. 快川紹喜は、「安禅必ずしも山水を須ひず、心頭滅却すれば火も自ずから涼し」という辞世の句を残した。

「自ずから」と「自ら」の違いは?

自ずから」に似ている語に「自ら(みずから)」があります。

自ら」とは
1⃣[名]自分。自分自身。
2⃣[代]一人称の人代名詞。多く、身分の高い女性が自分をさしていう。わたくし。
3⃣[副]ほかの人の力に頼らないで自分の力で行うさま。手ずから。自分で。

という意味です。

自ずから」にも「自ら」という意味があります。

しかし「自ずから」は、主に、自然にという意味で使われます。

対して「自ら」は、自分、自分でという意味で使われます。