【言葉】
爪痕を残す
【読み方】
つめあとをのこす
【意味】
事件や災害で被害や影響が残ること。
【類義語】
・猛威をふるう
「爪痕を残す」の使い方
熊がこの木に爪痕を残したみたいだよ。
近くにいるってことね。
そういうことになるね。でも、あの木がなぎ倒されているのは、熊じゃなくて、先日の暴風が爪痕を残したんだろうな。
あれが熊の仕業だったら、私たちはひとたまりもないわね。
「爪痕を残す」の例文
- 沖縄は、毎年台風が爪痕を残す。
- その戦争は無残な爪痕を残した。
- 美しかったその町は、ロシア軍の徹底的な破壊の爪痕を残す。
- その学校は、今も廃墟のまま地震の爪痕を残している。
- 三日間降り続いた雨は土砂災害を引き起こし、爪痕を残した。
いい意味?悪い意味?
「爪痕を残す」の「爪痕」は、爪でかいた傷跡のことをいい、比喩的に、事件や災害が残した被害や影響のことをいいます。
近年、「爪痕を残す」を、功績を残すや強く印象づけるという良い意味で使う人が多いです。
しかし「爪痕を残す」は、事件や災害が被害や影響を残すことをいうので、悪い意味で使われる語です。
ニュースや小説で良い意味として使われることが多いですが、辞書ではまだ認められていない用法です。