【言葉】
痴れ者
【読み方】
しれもの
【意味】
①愚かな者。ばか者。
②手に負えない者。乱暴なもてあまし者。
③その道に打ち込んでいる者。その道のしたたか者。
【類義語】
・馬鹿者
・愚か者
「痴れ者」の使い方
寿司屋に行って、シャリ無しでっていう痴れ者がいるらしいよ。
なんで寿司屋に行くのかしら。
魚屋に行けばいいのに。
もしくは、刺身盛を頼むとか。
「痴れ者」の例文
- かく申さば讒謗罵詈礼を知らぬ痴れ者と思う人もあるべけれど、実際なれば致方無之候。(正岡子規 歌よみに与ふる書)
- 痴れ者め。わしがその事を知らないとでも思ったか。
- 今日のような変動の激しい時勢に、三年もじっと受身でいたらひとりでに国が富み栄えるなどとは、痴れ者の夢よりもまだ愚かしい。(吉川英治 三国志)
- 焼火箸の大拷問の今はの際にも、嘘をついて、三宅先生の名をだすとは、諸井嬢も驚くべき冷静知的な痴れ者ですな。(坂口安吾 不連続殺人事件)
- 塩と砂糖を間違えるとは痴れ者だな。
「分を弁えろ痴れ者が」とは?
「痴れ者」を用いた表現の一つに「分を弁えろ痴れ者が(ぶをわきまえろしれものが)」があります。
「分を弁えろ痴れ者が」とは、身の程を知れ愚か者がという意味です。
アニメ「呪術廻戦」に登場する両面宿儺の言葉として知られています。
【例文】
- 勇気を出して進言したら、分を弁えろ痴れ者がと怒鳴られた。
- 分を弁えろ痴れ者が。お前にこの状況を打破することは不可能だ。