「ご自愛ください」の意味と使い方や例文!注意点は?(類義語)

【言葉】
ご自愛ください

【読み方】
ごじあいください

【意味】
お体を大事になさってください。

【類義語】
・お体にお気をつけください
・ご健康を心よりお祈り申し上げます

「ご自愛ください」の使い方

健太
先生への手紙を書いたんだよ。
ともこ
なんて書いたの?
健太
「新型インフルエンザが猛威を奮っております。くれぐれもご自愛くださいませ。」って書いたんだよ。
ともこ
先生はご高齢だから心配よね。早く収束すると良いわね。

「ご自愛ください」の例文

  1. 今年の秋は短いとか。ご自愛くださいませ〟 二枚目はただの白い紙である。(阿刀田高 花の図鑑 上)
  2. ご多忙のお仕事柄故、なにとぞご自愛くださいますよう。(森村誠一 新人間の証明 上)
  3. ジョン、あなたはお元気なのですね?どうか、ご自愛ください。(森瑤子 望郷)
  4. どうかお身体にはご自愛ください
  5. 季節の変わり目ですが、風邪などひきませぬよう、どうぞ自愛ください

注意点は?

ご自愛ください」は、立場や季節を選ばず使える便利な言葉です。

しかし、使うときに注意点があります。

①二重表現に注意
ご自愛ください」は、お体を大事になさってくださいという意味です。

なので「お体をご自愛ください」というと二重表現になってしまうので注意が必要です。

②病気の人に対しての使用は不可能なので注意
ご自愛ください」は、すでに病気を患っている人に対して使ってはいけない表現です。

自愛」は、自らその身を大切にすることという意味があります。

なので、病気の人に対して自分の身を大切にというと、大切にしていなかったから病気になったという、皮肉に受け取られる危険性があります。

3:「ご慈愛ください」は不適切なので注意
自愛」と同じ読み方の語に「慈愛」があります。

慈愛」は、親が我が子をいつくしむような深い愛をいいます。

なので、他者への手紙やメールに「ご慈愛ください」と書くのは不適切となります。