「ご愁傷様」の意味と使い方や例文!失礼な表現になることも?(類義語)

【言葉】
ご愁傷様

【読み方】
ごしゅうしょうさま

【意味】
人の不幸に際し、その縁者に同情して言う挨拶の言葉。また、相手の期待外れに対し、皮肉を込めて言う言葉。

【類義語】
・お悔み申し上げます
・哀悼の意を表します

「ご愁傷様」の使い方

健太
鳥のフンが落ちてきたよ。
ともこ
ご愁傷様。でも、うんがつくことで、運が良くなるともいうわよ。
健太
そんなの嘘だよ。買ったばかりの服だったから不幸でしかないよ。
ともこ
落ちなくなる前に洗いましょう。

「ご愁傷様」の例文

  1. それからふと思い出したように、口調をあらためて付け加えた。「このたびはどうもご愁傷様でした」 「ありがとう」と天吾は言った。(村上春樹 1Q84 BOOK3)
  2. こんな話をきくと大概の人がご愁傷様でといふやうな似たりよつたりの顔付をするものだが、ところがこゝにたつた一人、私がこの話をしかけると豆鉄砲をくらつた鳩のやうに唖然としてつづいて羨望のあまり長大息を洩らした男があつた。(坂口安吾 天才になりそこなつた男の話)
  3. この度はご不幸に遭われてご愁傷様です。
  4. おばあさまが亡くなられてご愁傷様です。
  5. 僻地に転勤になり、同僚にご愁傷様と言われた。

失礼な表現になることも?

ご愁傷様」の意の「愁傷」は「うれえいたむこと。嘆き悲しむこと。」という意味です。

多く「」の形でお悔やみの言葉に使われます。

ご愁傷様」は、人の不幸に際し、その縁者に同情して言う挨拶の言葉ですが、相手の期待外れに対し、皮肉を込めて言う言葉でもあります。

なので、伝える相手によっては失礼に感じさせることもあるので注意しましょう。

誤解のないように同情の意を伝えたい時は、「この度はご愁傷様でございます」と丁寧な表現にする、「お悔やみ申し上げます」「悲しみお察しいたします」という表現で明確に哀悼の意を表すと間違いがないでしょう。

また、同情の意として他に、「大変でしたね」「思いがけないことでございましたね」と分かりやすい表現で伝えると誤解を生じることがありません。