「禍々しい」の意味と使い方や例文!「凶々しい」「神々しい」との違いは?(語源由来・類義語・対義語)

【言葉】
禍々しい

「曲曲しい」とも書く。
【読み方】
まがまがしい

【意味】
いまわしい。不吉な感じである。

【類義語】
・忌まわしい
・不吉
・縁起の悪い
・不穏
・不祥

【対義語】
・神々しい
・福々しい

「禍々しい」の使い方

健太
何だか今日の夕日は禍々しいね。
ともこ
怖いくらいに赤いわね。
健太
地震か何かが起きそうな感じだね。
ともこ
予感的中は怖いから、不吉な考えはやめましょう。

「禍々しい」の例文

  1. 何者なのだろう、この娘は。ほんの少し前まで心をひかれていた彼女の美しさが、急に禍々しいものに思えてきた。(恩田陸 ライオンハート)
  2. ある日地球に魔王とともに禍々しい闇の勢力が降臨した。
  3. 編集長の小言を三十分近く聞かされたことになる。が、それもまだこの禍々しき一日の序章にすぎなかった。(森絵都 風に舞いあがるビニールシート)
  4. この調理器具が、犯人によってあんな禍々しい目的に使われるとは思わなかった。
  5. 目の前に斃れているこの獣は山犬より色が黒く大柄だが、その顔に山犬を思わせる禍々しさがあった。(上橋菜穂子 鹿の王 上)

「禍々しい」と「凶々しい」「神々しい」との違いは?

禍々しい」と同じ読み方の語に「凶々しい」、反対の意味の言葉に「神々しい(こうごうしい)」があります。

「禍々しい」と「凶々しい」の違いは?

凶々しい」は、「禍々しい」と同じ不吉な感じであるという意味で使われます。

凶々しい」は、「」の不吉という意味から、不吉な感じを強調するために小説などで使われることが多いです。

しかし辞書には「禍々しい」「曲々しい」しか記載されていません。

「禍々しい」と「神々しい」の違いは?

神々しい」とは、とうとくておごそかであるという意味です。

禍々しい」は、不吉な感じであることをいうので、「神々しい」は対義語です。