「物凄い」の意味と使い方や例文!「凄い」「凄まじい」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
物凄い

【読み方】
ものすごい

【意味】
①普通では考えられないくらい、物事の程度がはなはだしいさま。驚くほどすごい。
②表情や姿が非常に恐ろしい。

【類義語】
・おそろしい
・ひどい

【対義語】
・並大抵

「物凄い」の使い方

健太
緊張が物凄いよ。
ともこ
憧れの人に会うもんね。
健太
僕にとっては神様のような人なんだ。会いたいような会いたくないような・・・。
ともこ
いまさら何を言っているのよ。勇気を出して神様に会うわよ。

「物凄い」の例文

  1. 不自然に抑えつけられた無言の瞬間にはむしろ物凄い或物が潜んでいた。(夏目漱石 明暗)
  2. 低い、しぼり出るやうな悲鳴が、物凄く闇の中に起つてゐるだけだつた。(菊池寛 真珠夫人)
  3. 列車の機関車の赤い火が彼の頭上を物凄い勢いで突走って行った。(井上靖 あすなろ物語)
  4. 今日は風が物凄い強さだから洗濯物が飛ばされそうだ。
  5. 落下して地面にたたきつけられ、物凄い衝撃を受けた。

「物凄い」と「凄い」「凄まじい」との違いは?

物凄い」に似ている語に「凄い(すごい)」「凄まじい(すさまじい)」があります。

「物凄い」と「凄い」の違いは?

凄い」は、
①寒く冷たく骨身にこたえるように感じられる。
②ぞっとするほど恐ろしい。気味が悪い。
③ぞっとするほど物寂しい。荒涼として身もすくむような感じである。
④形容しがたいほど素晴らしい。
⑤程度が並々でない。

という意味です。

物凄い」は、「凄い」に、形容詞や形容動詞の語幹に付く接頭語「」がついた語です。

」は、
①なんとなくそのような状態である。
②いかにもそうである。

という意味で、「物凄い」では②の意味で使われます。

「物凄い」と「凄まじい」の違いは?

凄まじい」は、
①期待や熱意が冷えてゆく感じがする。
②荒涼としている。殺風景である。
③涼しいのを越してむしろ寒い。さむざむしている。
④色などが冷めきって白っぽい。
⑤よそよそしく冷たい。
⑥恐怖を感じさせるほどである。ものすごい。
⑦程度がはなはだしい。
⑧あきれはてるさまである。あきれるほどひどい。

という意味です。

物凄い」も「凄まじい」も、「恐怖を感じさせる。程度がはなはだしい。」という意味で使われます。

しかし「凄まじい」は、「期待や熱意が冷えてゆく感じがする。荒涼としている。殺風景である。涼しいのを越してむしろ寒い。さむざむしている。色などが冷めきって白っぽい。よそよそしく冷たい。あきれはてるさまである。あきれるほどひどい。」など幅広い意味で使われる点が違います。