「のさばる」の意味と使い方や例文!「はびこる」との違いは?(類義語)

【言葉】
のさばる

【意味】
勝手気ままにふるまう。横柄な態度をする。

【類義語】
・はびこる
・蔓延

「のさばる」の使い方

健太
未だに暴力を行使する指導者がのさばっているね。
ともこ
空手部の顧問の先生もそうなの?
健太
空手部の先生が暴力を行使したら、教え子は怪我するだけじゃ済まないよ。
ともこ
そりゃそうね。空手の達人だもんね。

「のさばる」の例文

  1. 何よりも僕の考えていることは、友人面をしてのさばりたくないことだ。(太宰治 虚構の春)
  2. 此姊の一系は皇太后の親族といふので京師にのさばりかへつたのである。(幸田露伴 道教に就いて)
  3. この町にヤクザがのさばるようになったのはいつからだろう。
  4. そのことが何かにつけて高梨ののさばる利益になるらしい。(坂口安吾 吹雪物語)
  5. 生類憐みの令が出されてから、犬がのさばるようになった。

「のさばる」と「はびこる」の違いは?

のさばる」に似ている語に「はびこる」があります。

はびこる」とは、
①草木がのびてひろがる。ひろがりしげる。
②一杯にひろがる。
③よくないものの勢いがさかんになる。はばを利かせる。増長する。

という意味です。

のさばる」も「はびこる」も、勢力を得て世間に幅をきかせることをいいます。

しかし「はびこる」は、よくないものや草木が一面に広がることをいいます。

対して「のさばる」は、勢力を得て、横柄な態度で勝手気ままにふるまうことをいいます。