「憐憫の情」の意味と使い方や例文!「憐憫の情を禁じ得ない」とは?(類義語)

【言葉】
憐憫の情

【読み方】
れんびんのじょう

【意味】
あわれむ気持ち。かわいそうに思う気持ち。

【類義語】
・同情する
・思い遣り
・慈悲

「憐憫の情」の使い方

健太
物凄く怒られたよ。
ともこ
ミスした健太くんが悪いんだけど、あそこまで言われなくてはいけないのかと憐憫の情が湧いたわ。
健太
度を越したお叱りの言葉は、パワハラになるよね。
ともこ
叱る時は感情的になっちゃだめよね。今回のはやり過ぎだわ。

「憐憫の情」の例文

  1. 彼の顔にも態度にも、もはやいいしれぬ憐憫の情しかみられなかった。(ヴィクトル・ユゴー  レ・ミゼラブル 上)
  2. 「樋口一葉は人の名前なのだよ、諸君」 私は憐憫の情をこめて言った。(森見登美彦 有頂天家族)
  3. もちろん、ピラトには役人のような表情があり、キリストには憐憫の情がある。(トルストイ アンナ・カレーニナ)
  4. 憐憫の情から人助けをしているわけではない。そうする必要があると感じているからだ。
  5. 売れない芸人に憐憫の情が湧き、テレビに出演する機会を与えた。

「憐憫の情を禁じ得ない」とは?

憐憫の情」を用いた表現の一つに「憐憫の情を禁じ得ない(れんびんのじょうをきんじえない)」があります。

憐憫の情を禁じ得ない」とは、心からあわれみかわいそうだと思うという意味です。

【例文】

  1. ともこちゃんの今の立場を思うと、憐憫の情を禁じ得ない
  2. 加害者の生い立ちを考えると、憐憫の情を禁じ得ない