「知遇を得る」の意味と使い方や例文!誤用に注意(類義語)

【言葉】
知遇を得る

【読み方】
ちぐうをえる

【意味】
無名の人が、その才能や見識などを知名の士に認められて、出入りを許されるようになる。

【類義語】
・お近づき

「知遇を得る」の使い方

ともこ
健太くんはどうやってあのサロンの出入りを許されたの?
健太
行きつけの店の常連に、あのサロンの主催者がいて知遇を得たんだよ。
ともこ
ラッキーだったわね。
健太
本当にラッキーだよね。あんなすごい人の知遇を得ることができたんだから。

「知遇を得る」の例文

  1. これは、公の知遇を得るずっと以前に書かれたものなのだ。(ルソー 告白 下)
  2. 十一月十日、渋谷の新詩社に与謝野鉄幹・晶子を訪問、以後知遇を得る。(石川啄木 一握の砂)
  3. 彼を通して、有名な実業家の知遇を得た。
  4. この地に引っ越したことで、近所に住んでいた偉大な先生の知遇を得た。
  5. 取材を通して彼の知遇を得た。

誤用に注意

知遇を得る」に似ている言葉に、「知己を得る(ちきをえる)」があります。

知己を得る」とは、自分のことをよく理解してくれている人を得るという意味です。

この「知己を得る」と「知遇を得る」を混同して、「知遇を得る」は、知名の士と知り合いになる意だと勘違いしている人が少なくありません。

知己を得る」は、親友や知人になることをいいます。

対して「知遇を得る」は、知名の士に厚遇されることをいいます。

知遇を得る」と「知己を得る」は意味が異なるので、混同しないよう注意しましょう。