「取り繕う」の意味と使い方や例文!「自分を取り繕う」「その場を取り繕う」?(類義語・対義語)

【言葉】
取り繕う

【読み方】
とりつくろう

【意味】
①体裁をととのえる。身なりなどの手入れをする。
②うまくその場をおさめる。その場しのぎに外見だけよく見せる。

【類義語】
・ごまかす
・猿の烏帽子

「取り繕う」の使い方

ともこ
健太くん。冷静さを取り繕ってもだめよ。
健太
ばれてる?
ともこ
汗がすごいわよ。しかも笑顔が引きつっている。
健太
取り繕うために顔を洗ってくるよ。

「取り繕う」の例文

  1. ラジオは素が出るので取り繕うことはできない。
  2. 健太くんは慌てて取り繕うように説明を始めた。
  3. そう思った掛は取り繕う言葉を必死に探したが、おまえは犯罪者だろう。(町田康 パンク侍 斬られて候)
  4. 突然泣き出すことまで想定し、その時にはどう取り繕うかまで考えてあった。(東野圭吾 秘密)
  5. 無視するというほど冷淡ではないが、自分を取り繕ってもいなかった。(小川洋子 薬指の標本)

「自分を取り繕う」「その場を取り繕う」とは?

取り繕う」を用いた表現に「自分を取り繕う(じぶんをとりつくろう)」「その場を取り繕う(そのばをとりつくろう)」があります。

「自分を取り繕う」とは?

自分を取り繕う」とは、自分をよく見せようと外見やうわべを飾ることをいいます。

【例文】

  1. 自分を取り繕うために言い訳するのはカッコ悪い。
  2. 健太くんは、いつも自分を取り繕うことに必死だ。

「その場を取り繕う」とは?

その場を取り繕う」とは、うまくその場をおさめようとすることをいいます。

【例文】

  1. ともこちゃんは、機転でうまくその場を取り繕った。
  2. 冗談を言ってその場を取り繕おうとしたが、誰も笑っていなかった。