「尊ぶ」の意味と使い方や例文!「貴ぶ」「敬う」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
尊ぶ

「貴ぶ」とも書く。あがめ敬う意の場合に「尊」、価値のあるものとして大切にする意の場合に「貴」を使うことが多い。

【読み方】
とうとぶ

【意味】
うやまって大切に扱う。重んずる。たっとぶ。とうとむ。

【類義語】
・尊敬
・敬う
・崇める

【対義語】
・蔑む
・蔑ろ

「尊ぶ」の使い方

健太
日本では、突然変異の白い生き物を尊ぶ傾向があるよね。
ともこ
白には神聖なイメージがあるんでしょうね。
健太
海外でも、天使や神様は白だね。
ともこ
神聖で清らかなイメージは世界共通なのね。

「尊ぶ」の例文

  1. 我国においてほど器がその美においてばれた例は他にないであろう。(柳宗悦 民芸四十年)
  2. こうして山の神が次第にばれて来て、常世神の性格が授けられて来る。(折口信夫 山のことぶれ)
  3. おれには学はねえが、それでも衛生を尊ぶ事だけは、知っているのだ。(太宰治 パンドラの匣)
  4. 徳川家康は和を人だった。
  5. ヒンズー教徒は、牛を聖なる生き物として尊ぶ

「尊ぶ」と「貴ぶ」「敬う」の違いは?

尊ぶ」に似ている語に「貴ぶ(とうとぶ)」「敬う(うやまう)」があります。

「尊ぶ」と「貴ぶ」の違いは?

尊ぶ」は、「貴ぶ」とも書きます。

あがめ敬う意の場合に「尊ぶ」、価値のあるものとして大切にする意の場合に「貴ぶ」を使うことが多いです。

「尊ぶ」と「敬う」の違いは?

敬う」は、「相手を尊んで礼を尽くす。尊敬する。」という意味です。

尊ぶ」も「敬う」も、すぐれたものとして大切にし、高い敬意を払うという意味です。

しかし「敬う」は、尊い存在として、神仏や崇拝すべきものに敬意を払うことをいいます。

対して「尊ぶ」は、神仏や人間を尊んで礼を尽くす意のほか、行為や精神などに対しても使われます。