「過る」の意味と使い方や例文!「過ぎる」との違いは?(類義語)

【言葉】
過る

【読み方】
よぎる

【意味】
①前を横切る。通りすぎる。
②途中で立ち寄る。
③避ける。よける。

【類義語】
・横切る

「過る」の使い方

ともこ
健太くん。どうしたの?
健太
不安が胸をったんだ。
ともこ
あれだけ念入りに準備をしたんだから大丈夫よ。
健太
そうだよね。大丈夫。大丈夫。

「過る」の例文

  1. 眼前を人影がった気がしたのだが、誰もなかった。
  2. 何か大事なことが脳裏をった気がするが、何だったかはっきりしない。
  3. ここに来ると嫌な思い出が頭を過る
  4. 嫌な予感が頭をったが、気のせいだと思うことにした。
  5. 彼の発言に、一瞬疑問が頭をったが口には出さなかった。

「過る」「過ぎる」との違いは?

過る」に似ている語に「過ぎる(すぎる)」があります。

過ぎる」とは、
①ある場所を通り越す。通過する。通りすぎる。
②時間が経過する。時がたつ。時が移り、その時間・時期が終わりになる。
③一定の数量をこえる。
④普通の程度・水準をこえている。
⑤(「…にすぎる」の形で)つりあわないほどすぐれている、勝る。分以上である。
⑥(「…にすぎない」の形で)ただ…であるだけのことである。それ以上のものではない。…でしかない。
⑦(動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて)行為・状態などが度をこえている。はなはだしく…する。または、はなはだしく…である。
⑧生活する。生計を立てる。
⑨一生が終わる。死ぬ。
⑩やりすごす。

という意味です。

過る」と「過ぎる」は、通り過ぎるという意味が同じです。

しかし「過る」は、まさに今、通り過ぎるというニュアンスで使われます。

対して「過ぎる」は、通り過ぎるという意味のほかに、「時間が経過する。一定の数量をこえる。つりあわないほどすぐれている。それ以上のものではない。生活する。一生が終わる。やりすごす。」など、幅広い意味で使われます。