【言葉】
身代わり
【読み方】
みがわり
【意味】
他の人に代わってその役をすること。また、その人。
【類義語】
・代役
・替え玉
「身代わり」の使い方
今度、王子様の身代わりをすることになったんだ。
健太くんに似ているの?
背格好も雰囲気も似ているんだって。王子様が不穏な輩に狙われてるから、僕に身代わりになって欲しいそうだよ。
命がけの任務ね。
「身代わり」の例文
- 彼の身代わりに命を捨てても彼は喜ばないよ。
- 失踪した妹の身代わりに、姉である私があの家に嫁ぐ。
- すると俺は俺の弟となっておまえと夫婦になるんだ。そうしてこいつが俺の身代わりになってこの棺の中にはいるんだ。(有島武郎 ドモ又の死)
- 彼の自首を知った時、単に自分たちの身代わりで出頭しただけだと思っていた。(東野圭吾 容疑者Xの献身)
- 秘書が、政治家の起こした不祥事の身代わりとなって逮捕される。
「身代わり」と「生贄」「影武者」「替え玉」との違いは?
「身代わり」に似ている語に「生贄(いけにえ)」「影武者(かげむしゃ)」「替え玉(かえだま)」があります。
「身代わり」と「生贄」の違いは?
「生贄」とは、
①生きたまま贄として神に供える生き物。
②ある目的のために生命または名利を捨てる人。犠牲。
という意味です。
「身代わり」も「生贄」も、ある人や物の代わりになることをいいます。
しかし「身代わり」は、本人の代わりの人がなんらかの不利益を被ることをいいます。
対して「生贄」は、ある目的のために犠牲になることをいいます。
「身代わり」と「影武者」の違いは?
「影武者」とは、
①敵をあざむくため、または身替りにするため、主将などに似せて同じ装束をさせた武者。
②裏面にあって指図する、事実上の首謀者。黒幕。
という意味です。
「身代わり」も「影武者」も、ある人に代わることをいいます。
しかし「影武者」は、命をねらわれる可能性のある人になりすますことをいいます。
「身代わり」と「替え玉」の違いは?
「替え玉」とは、
①本物のように見せかけてその代わりに用いる偽物。
②本人だと偽って実はほかの人を使うこと。
③ラーメン屋で残った汁の中に麵だけをおかわりすること。
という意味です。
「身代わり」も「替え玉」も、本人に代わり、本人に見せかけて用いる偽物のことをいいます。
しかし「替え玉」は、「替え玉受験」のように、本人の代わりの人という意味で幅広く使われます。
対して「身代わり」は、本人の代わりの人がなんらかの不利益を被るというニュアンスがあります。