「労しい」の意味と使い方や例文!「痛ましい」との違いは?(類義語)

【言葉】
労しい

【読み方】
いたわしい

【意味】
①骨が折れてつらい。苦労である。
②病気でなやましい。
③気の毒だ。不憫である。
④大切に思う。心配に思う。

【類義語】
・不憫

「労しい」の使い方

健太
胸が締め付けられるような労しい泣き声が聞こえるね。
ともこ
迷子かしら。
健太
迷子かと思って声をかけたら、不審者扱いされたことがあるんだよね。
ともこ
あるあるね。そうこうしているうちに泣き止んだみたいね。

「労しい」の例文

  1. 日の下に人の労して為すところの諸の動作は、その身に何の益かあらん。世は去り世は来る。(三浦綾子 塩狩峠 道ありき)
  2. そして文学はこんな末節で労しない方がいいのである。(坂口安吾 桜枝町その他)
  3. 風説に神経を労し、耐えきれなくなったのかもしれない。(司馬遼太郎 国盗り物語)
  4. 親を恋しがって泣く子供たちが労しい
  5. 彼女は僕の不自由な足を労しそうに見た。

「労しい」と「痛ましい」との違いは?

労しい」に似ている表現に「痛ましい(いたましい)」があります。

痛ましい」とは、
①目をそむけたくなるほど悲惨。痛々しい。
②迷惑である。

という意味です。

労しい」には、「痛ましい」のような「痛々しい。迷惑。」という意味はありません。

労しい」と「痛ましい」は意味が違います。