【言葉】
衒い
【読み方】
てらい
【意味】
てらうこと。ひけらかすこと。
【類義語】
・自己顕示
・器量自慢
・見栄っ張り
・見識張る
・鼻に掛ける
【対義語】
・謙遜
「衒い」の使い方
彼は何の衒いもなく接してくれたわね。
あんなに有名人なのに衒いがなくて好感が持てるよ。
できた人よね。
ああいう人が日本の頂点に立つと良いよね。
「衒い」の例文
- これほど何の衒いも婉曲もなく、己の嫉妬心を口にした女は初めてだった。(冲方丁 光圀伝)
- たとえばきみにしても、実際の場合に遭遇して衒ったことがないとはいわんだろう?(ドストエフスキー 未成年)
- 遊び馴れた鷹揚さを衒っているが、衒いそこなって尊大な様子になっていた。(吉行淳之介 技巧的生活)
- 奇を衒った文章は好きではない。衒いのない文章がいい。
- 自分の才を衒うとは、何ていやらしいやつなんだ。
「衒い」と「外連」の違いは?
「衒い」に似ている語に「外連(けれん)」があります。
「外連」とは、
①歌舞伎や人形浄瑠璃で、見た目本位の俗受けをねらった演出や演技。早替わり・宙乗り・仕掛け物など。
②ごまかし。はったり。
という意味です。
「衒い」も「外連」も、見せかけることをいいます。
しかし「衒い」は、内面的な見せかけをいいます。
対して「外連」は、外面的な見せかけをいいます。