「乗り合わせる」の意味と使い方や例文!1人の時に使うのは誤用?(類義語)

【言葉】
乗り合わせる

【読み方】
のりあわせる

【意味】
偶然同じ乗り物に一緒に乗る。

【類義語】
・一緒に乗る
・共に乗る
・偶然に同じ乗り物に乗る
・相乗りする
・同乗する

「乗り合わせる」の使い方

健太
今までは、誰かの親の車に乗り合わせて現地に向かっていたんだけど、感染症蔓延で、バラバラに現地集合するようになったんだ。
ともこ
しょうがないわよね。
健太
バラバラだと遅刻する奴がいるから困るんだよね。
ともこ
主に健太くんね。

「乗り合わせる」の例文

  1. 四十格好の商人で、その車に乗り合わせていた男がその一人になった。(志賀直哉 城の崎にて・小僧の神様)
  2. 自動車にはちょうど僕のほかにある理髪店の主人も乗り合わせていた。(芥川龍之介 或阿呆の一生 ・侏儒の言葉)
  3. 偶然乗り合わせただけの二人とは夢にも思っていなかったのである。(川端康成 雪国)
  4. 同じ車両に乗り合わせた乗客たちは、皆疲れた顔をしていた。
  5. エレベーターで偶然乗り合わせた彼と食事に行く約束を交わした。

1人の時に使うのは誤用?

乗り合わせる」は、偶然同じ乗り物に一緒に乗るという意味で使われます。

なので複数人の状況で使われる言葉です。

しかし、辞書によっては、「偶然自分が乗り合わせたエレベーターに爆弾が設置されていた」のように、偶然その乗り物に乗っているという意味が記載されていることがあります。

乗り合わせる」は、「合わせる」という漢字があることから、誰かと偶然同じ乗り物に一緒に乗るという意味が正解と考えられます。

現在では、偶然その乗り物に乗っているという意味が許容されつつありますが、違和感を感じる人がまだまだ少なくないので使わない方が無難かもしれません。