「のし上がる」の意味と使い方や例文!「成り上がる」との違いは?(類義語)

【言葉】
のし上がる

【読み方】
のしあがる

【意味】
①他をおさえて地位などが急に上がる。
②横柄な態度で上へあがる。
③つけあがる。

【類義語】
・立身
・栄達
・栄進
・昇進
・昇任
・昇格
・累進
・成り上がる

「のし上がる」の使い方

健太
まさか彼が大臣にのし上がるとはね。
ともこ
彼のおじいちゃんがすごい政治家なのよ。
健太
なんだ。単なる新人議員じゃないのか。
ともこ
後ろ盾がないと政治家は上に上がれないわよ。

「のし上がる」の例文

  1. 人々は誰も彼も、自分をのし上がらせるために血みどろになっていた。(井上靖 あすなろ物語)
  2. 彼が注目を浴び、一躍世界的な作家にのし上がったのは、戦後である。(イネス 銀塊の海)
  3. 貧しい家庭に育った彼が、億万長者にのし上がった。
  4. その商品のヒットを機に一躍トップ企業にのし上がる
  5. 己の知力だけでここまでのし上がった。

「のし上がる」と「成り上がる」の違いは?

のし上がる」に似ている語に「成り上がる(なりあがる)」があります。

成り上がる」とは、
[動ラ五(四)]
①貧しかったり地位の低かったりした者が金持ちになったり高い地位を得たりする。
②でき上がる。成就する。
③位階が上がる。昇進する。

という意味です。

のし上がる」も「成り上がる」も、地位が上がることをいいます。

しかし「のし上がる」は、他者をおさえて急に上がる、横柄な態度で上へあがるというように、悪いニュアンスを含みます。