「妬み」の意味と使い方や例文！「嫉み」「恨み」との違いは？（類義語）

【言葉】
妬み

【読み方】
ねたみ

【類義語】
・羨望
・嫉妬

「妬み」の使い方

羨望とも妬みともつかないまなざしを向けられているね。

祝福する気持ちも本当だと思うわ。でも羨み妬む気持ちも本当だと思うわ。

人間の心はきれいごとだけじゃ済まないもんね。

私たちは頑張って成果をあげた。それを祝福してくれる人もいるし妬みを抱く人もいる。それでいいのよ。

「妬み」の例文

1. しかし父親が実の息子を妬むというようなことが、実際にあるものだろうか?もちろん子供である天吾にはそんなむずかしい判断はできない。（村上春樹 1Q84 BOOK1）
2. しかもこの娘は百万もの財産があるから、それを夫人は妬んでいるのだ、と。（スタンダール パルムの僧院 下）
3. 妬むというのは、力が同じ程度の時に発する感情ではないだろうか。（三浦綾子 続泥流地帯 草のうた）
4. 僕の成功を周りの人間は妬んだ。
5. 健太くんは妬みを買って反発を引き起こした。

「妬み」と「嫉み」「恨み」との違いは？

「妬み」は「嫉み」とも書きます。また「妬み」に似ている語に「恨み（うらみ)」があります。

「妬み」と「嫉み」との違いは？

「妬み」と「嫉み」は、両方の漢字で「嫉妬（しっと）」と書き、

「嫉妬」は、
①自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。
②自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。悋気 。

という意味です。

「妬み」も「嫉み」も、「ねたむ。そねむ。やきもちをやく。」という意味です。

しかし「妬み」には、羨ましくて憎らしいというニュアンスで使われます。

対して「嫉み」は、羨ましくて悔しいというニュアンスで使われます

「妬み」と「恨み」の違いは？

「恨み」
①うらむこと。にくいと思う事。
②不満足に思うこと。残念に思うこと。

という意味です。

「恨み」も「妬み」も、憎らしいという意味を含みます。

しかし「恨み」に、うらやむという意味がない点、「不満足に思うこと。残念に思うこと。」という意味がある点が「妬み」と違います。