【言葉】
やんごとなき
「止む事無し」が一語化したもの。
【意味】
①家柄や身分が高貴である。
②そのまま捨てておけない。なおざりにできない。のっぴきならない。
③特別である。
④貴重である。
【類義語】
・重要な
・貴重な
・高貴
・恐れ多い
【対義語】
・下賤
・軽賤
「やんごとなき」の使い方
健太くんはやんごとなき血筋の生まれなのよね。
世が世なら宮殿に住んでいるかもよ。
王家の末裔なのね。
今は普通のサラーリーマンの家庭だけどね。
「やんごとなき」の例文
- この物件は、やんごとなき一族が住んでいた家なので、随所にこだわりが見られます。
- 学生は学問を、やんごとない人々は歌の道や技芸を頼みといたしまする。(福永武彦 風のかたみ)
- やんごとなき家の生まれだった彼は、先生から特別扱いされていた。
- やんごとないお育ちだけあって、下下のことにはうとくておいでになる。(向田邦子 あ・うん)
- そしてやんごとない上﨟たちは、その闇の灰汁にどっぷり漬かっていたのであろう。(谷崎潤一郎 陰翳礼讃)