【言葉】
有終の美
【読み方】
ゆうしゅうのび
【意味】
物事をやりとおし最後を立派に仕上げる。結果が立派であること。
【語源・由来】
「有終」は、「詩経」大雅・蕩から。終わりを全うする意。
【類義語】
・花道を飾る
・ハッピーエンド
・大団円
【対義語】
・仏作って魂入れず
・晩節を汚す
・竜頭蛇尾
・針で掘って鍬で埋める
・枡で量って箕でこぼす
・名声が地に落ちる
「有終の美」の使い方
健太くん。引退試合で優勝おめでとう。有終の美をなしたわね。
ありがとう。思い残すことは無いよ。
これで受験勉強に集中できるわね。
喜びに水を差すようなことをいわないで。
「有終の美」の例文
- リーグ優勝を果たしたその年、有終の美を飾って彼は故郷に帰国した。
- 学期末試験の出来は上々で、アンの生徒達は有終の美を飾った。(モンゴメリ アンの青春)
- 有終の美を飾って彼は引退した。
- 昨シーズンの悔いを晴らし、有終の美を飾る構えだ。
- 実力を出し切り、有終の美を飾ることができた。
「有終の美で終える」は誤用?
「有終の美」は、「有終の美を飾る(ゆうしゅうのびをかざる)」「有終の美で終える(ゆうしゅうのびでおえる)」という表現で使われることがあります。
しかし「有終の美で終える」は、「終わる」が重なり、二重表現になるので誤用です。