「由々しき」の意味と使い方や例文!「由々しき事態」とは?(類義語)

【言葉】
由々しき

【読み方】
ゆゆしき

【意味】
①程度がはなはだしい。重大である。容易ならない。
②神聖で恐れ多い。慎むべきである。
③忌まわしい。不吉である。
④いまいましい。うとましい。
⑤すばらしい。りっぱである。

「ゆ」は神聖の意の「斎 (ゆ) 」と同語源。

【類義語】
・ロマンチック
・空想的

「由々しき」の使い方

健太
クマが人里に頻繁に現れているね。
ともこ
由々しき事態ね。
健太
大至急何とかしないと、人間もクマも不幸なことだよね。
ともこ
元々人間が悪いんだから、責任もってなんとかしないといけないわよね。

「由々しき」の例文

  1. こんな秋の夜をともに過ごしてくれる人が小津だけというのは由々しき問題だと思った。(森見登美彦 四畳半神話大系)
  2. 年間百万人死亡し、行われる解剖は三万体前後。これがどれほど由々しき事態なのかということに関して、医療関係者は自覚がなさすぎる。(海堂尊 チーム・バチスタの栄光)
  3. 由々しき問題は、若者が美しい日本語、すなわち文学を読まなくなったことである。(安野光雅 藤原正彦 世にも美しい日本語入門)
  4. 情報が漏洩し、由々しき事態を招くことになった。
  5. このまま放っておくと由々しき大事件が起きる気がしてならない。

「由々しき事態」とは?

由々しき」を用いた表現の一つに「由々しき事態(ゆゆしきじたい)」がああります。

由々しき事態」とは、見すごすことができないような重大な事態をいいます。

【例文】

  1. 無駄な事務作業が減らず、労働環境が改善されないのは由々しき事態だ。
  2. その報道が事実ならば、由々しき事態だと考えます。