「呼び起こす」の意味と使い方や例文!「呼び覚ます」との違いは?(類義語)

【言葉】
呼び起こす

【読み方】
よびおこす

【意味】
①眠っている人に声をかけて目を覚まさせる。
②うちにひそんでいたものを表に出させる。忘れていたことを思い出させる。

【類義語】
・よみがえる
・呼び覚ます

「呼び起こす」の使い方

健太
ともこちゃんの演奏は、観衆の感動を呼び起こしたね。
ともこ
そんなにすごかった?
健太
モーツァルトの再来かって言われていたよ。
ともこ
それは言い過ぎね。

「呼び起こす」の例文

  1. 彼女の中にはまわりの人々に軽い緊張感を呼び起こす何かがあったのだ。(村上春樹 国境の南 太陽の西)
  2. 規則性や秩序によって呼び起こされる感情には、独特のものがあります。(茂木健一郎 脳 整理法)
  3. 一青年の魂を墓の下から呼び起こして来たような気がした。(田山花袋 『田舎教師』について)
  4. 一枚の写真が古い記憶を呼び起こした。
  5. 寝ている健太くんを呼び起こす

「呼び起こす」と「呼び覚ます」との違いは?

呼び起こす」に似ている表現に「呼び覚ます(よびさます)」があります。

呼び覚ます」とは、
①眠っている人に声をかけて目覚めさせる。
②忘れていたことを思い出させる。

という意味です。

呼び起こす」も「呼び覚ます」も、「眠っている人に声をかけて目覚めさせる。なくなっていたものが再び戻ってくる。」という意味があります。

しかし「呼び起こす」は、感動をひき起こしたりすることをいいます。

対して「呼び覚ます」は、忘れていた事柄を思い出させることをいいます。