「口ずさむ」の意味と使い方や例文!「口づさむ」は間違い?(類義語)

【言葉】
口ずさむ

「口遊む」と表記する。
【読み方】
くちずさむ

【意味】
文句・詩や歌を気の向くままに唱えたり歌ったりする。くちずさぶ。

【類義語】
・歌う
・詠む

「口ずさむ」の使い方

ともこ
何を口ずさんでいるの?
健太
アメリカの曲だよ。洋楽を聴けば英語を早く修得できるって聞いたんだ。
ともこ
修得できた?
健太
話すことはできないけど、聞き取る力はついたよ。

「口ずさむ」の例文

  1. それで彼も暗唱しちゃったわけです。母親のように、いつもそれを口ずさんでいたのではないかと思います。(小川洋子 藤原正彦 世にも美しい数学入門)
  2. 東京では年少の者を罵るのに、ヒイヒイタモレという語があった。すなわち元はこの土地にも同じ歌が、幼い人々に口ずさまれていたのである。(柳田国男 こども風土記)
  3. そのあいだあの人は昔の歌のきれぎれを、しきりと口ずさんでおりました。(シェイクスピア ハムレット)
  4. ともこちゃんが口ずさんでいる詩は、リルケだったろうか。
  5. 校歌を口ずさんでいたら、隣の人が偶然同窓生で反応した。

「口づさむ」は間違い?

口ずさむ」をまれに「口づさむ」と表記してあることがあります。

口ずさむ」は、「口遊む」とも書き、「遊む」は、動詞の連用形について、興にのって事をすすめることを表します。気の向くままに…するという意味です。
遊む」は、「すさむ」と読むので、「口づさむ」は間違いです。