「口惜しい」の意味と使い方や例文!「悔しい」との違いは?(類義語)

【言葉】
口惜しい

【読み方】
くちおしい

【意味】
①思うようにいかなかったり大切なものを失ったりして残念に思うさま。また、いまいましく思うさま。くやしい。
②対象が期待外れで満足できないさま。つまらない。取り柄がない。
③身分などが低くて言うに足りない。取るに足らない。

【類義語】
・悔しい
・後悔される
・残念
・無念
・忸怩たる思いだ
・申し訳ない

「口惜しい」の使い方

健太
あの秘密基地を彼らに奪われるのは口惜しい
ともこ
頑張って作ったのにね。
健太
彼らの中に、あの土地の地主の子がいるんだ。
ともこ
それは、健太くんが不法占拠していることになるから勝てっこないわね。

「口惜しい」の例文

  1. PK戦での負けに口惜しい思いをする。
  2. 落選して口惜しい思いをする。
  3. こんな口惜しい思いをしたのは、試験に不合格になったあの時以来だ。
  4. 彼はガスコアン大尉の憤慨を、議論に負けた口惜しさのためだと思った。(菊池寛 ゼラール中尉)
  5. 長年苦労して貯えた金も家も、人手にとられた。もしあの戦争がなかったらと、私はいく度口惜しがったことだろう。(三浦綾子 雨はあした晴れるだろう)

「口惜しい」と「悔しい」の違いは?

口惜しい」に似ている語に「悔しい(くやしい)」があります。

悔しい」とは、
①物事が思うとおりにならなかったり、はずかしめを受けたりして、あきらめがつかず、腹立たしい気持ちだ。残念でたまらない。
②後悔される。くやまれる。

という意味です。

口惜しい」も「悔しい」も、思うようにいかず、残念に思ったり、腹立たしく思ったりするさまをいいます。

しかし「口惜しい」の方が、失望や落胆のニュアンスが強く、改まった表現です。