【言葉】
身をやつす
「身を窶す」とも書く。
【読み方】みをやつす
【意味】
①人目につかないようにみすぼらしい格好をする。
②やつれるほど熱中する。思い煩う。
【類義語】
・熱中する
・虜になる
「身をやつす」の使い方
健太くんのお兄さんは元気?
賭け事に身をやつして破滅の道を歩んでいるよ。
止めてあげないとだめじゃない。
止めれるものなら止めているよ。何とかできないかな。
「身をやつす」の例文
- そのうち、彼もふくめて数人は、ふだんは駕籠かきに身をやつしている。(山田風太郎 明治波濤歌 上 山田風太郎明治小説全集 9)
- しかも武家姿さえ許されずに、江戸商人に身をやつして諸国をくぐり抜けてきている。(藤沢周平 回天の門)
- 以前にも一人、その狙いで千鳥波の給仕女に身をやつした婦人がありましたです。(坂口安吾 ニューフェイス)
- 行商人に身をやつして敵地に潜入し、情報を集める。
- 彼女への募る思いに身をやつす。
「恋に憂き身をやつす」とは?
「身をやつす」を用いた表現の一つに「恋に憂き身をやつす(こいにみをやつす)」があります。
「恋に憂き身をやつす」とは、身の痩せるほど恋に熱中することをいいます。
【例文】
- 恋に憂き身をやつし、受験勉強がおろそかになる。
- いつも冷静なともこちゃんが、恋に憂き身をやつすとは珍しい。