「少しずつ」の意味と使い方や例文!「少しづつ」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
少しずつ

【読み方】
すこしずつ

【意味】
ちょっとずつ。

「ずつ」は、一定量に限って繰り返す意。

【類義語】
・徐々に

【対義語】
・一気に
・急に

「少しずつ」の使い方

ともこ
少しずつ春が近づいている感じね。
健太
さっきふきのとうを見たよ。
ともこ
春が待ち遠しいなあ。
健太
今年の冬は寒かったもんね。

「少しずつ」の例文

  1. わたしはピアノのレッスンが好きだった。それというのも、毎日少しずつ進歩してゆくように思われたからだった。(ジッド 狭き門)
  2. 愛している人には、愛しているのだという誇りが少しずつあるものです。(太宰治 新ハムレット)
  3. 節という日の意義はこれと共に、少しずつ衰えて来たような感じがある。(柳田国男 年中行事覚書)
  4. 少しずつだが、確実に快方に向かっている。
  5. 真っ暗で何も見えなかったが、少しずつ目が慣れてきた。

「少しずつ」と「少しづつ」の違いは?

少しずつ」は、「少しづつ」と表記されていることがあります。

ずつ」でも「づつ」でも、間違いではありませんが、「ずつ」のほうが好ましいとされます。

づつ」は歴史的仮名遣いです。昭和21年から、現代仮名遣いを使うようになり歴史的仮名遣いは誤りとされるようになりました。

しかし昭和61年になって、歴史的仮名遣いを誤りとするのは、それらを用いた歴史的書物を否定することになるという考えから、「ずつ」が本則だが、「づつ」も許容するとされるようになりました。

現代仮名遣いにおける本則とは、教科書、公文書、新聞で使うべきとされているもののことをいいます。
教科書、試験、新聞では「ずつ」を使います。