【言葉】
概して
【読み方】
がいして
【意味】
ひっくるめて。全般の傾向として。だいたい。おおむね。
【類義語】
・総じて
・一般
「概して」の使い方
算数一科目で入試を行う私立中学が増えているんだって。
概して算数に強い子は、他の教化もできる子が多いわよね。
算数の問題は国語の読解力、公式を覚える記憶力に論理的思考力が必要だからね。
これからは理系の子が求められる時代だし、入試も変わっていくんでしょうね。
「概して」の例文
- もちろん精確なる記録は少なく、概して誇張した噂のみのようであった。(柳田国男 山の人生)
- 郊外の感じ 序でに郊外のことを言へば、概して、郊外は嫌ひである。(芥川竜之介 東京に生れて)
- 年代的に行くと他の絵でもなんでも古いほど概して立派である。(北大路魯山人 瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感)
- 今年の新入社員は、概して覇気がない。人事部は何を見て採用したのか。
- 関東より関西の方が概して味が薄いといわれる。
「概して」と「総じて」「概ね」との違いは?
「概して」に似ている語に「総じて」「概ね(おおむね)」があります。
「概して」と「総じて」の違いは?
「総じて」とは、「全部で。全般の傾向として。一般に。概して。」という意味です。
「概して」も「総じて」も、全体的にみるとという意味です。
しかし「概して」は、大まかに全体を捉えるとという意味です。
対して「総じて」は、例外があることもあるが、だいたいの所という意味です。
「概して」と「概ね」の違いは?
「概ね」とは、
1⃣[名]だいたいの趣旨やあらまし。
2⃣[副](概ね)その状態が大部分を占めるさま。だいたい。おおよそ。
という意味です。
「概して」も「概ね」も、だいたいという意味があります。
しかし「概ね」は、大部分がその状態であることをいいます。
対して「概して」は、大まかに全体を捉えることをいい、一般的なことを表します。