【言葉】
がめつい
【意味】
けちでがっちりしている。利得に抜け目がない。
【語源・由来】
関西方言をもとにした造語か。昭和34年(1959)初演の菊田一夫の戯曲「がめつい奴」から流行語として広まった。
【類義語】
・欲深い
・強欲
【対義語】
・無欲
「がめつい」の使い方
天気予報が外れたわね。雨が降って来たわ。
傘を100円で貸すよ。
友だち相手に儲ける気なの?がめついわね。
ともこちゃんは友人価格で50円でいいよ。
「がめつい」の例文
- 健太くんはがめつく金を貯めている。
- 健太くんは何かにつけてがめつく要求してくる。
- 酒屋が仲間内からがめつい男だといわれていることは丹那の報告にもある。しかし鬼貫は、それが友達同士の友情に裏打ちされた遠慮のない意見だとばかり思っていたのだ。(鮎川哲也 戌神はなにを見たか)
- 勝ち星と売り上げをがめつく追求した結果、いま袋だたきにあっている。(岩城宏之 棒ふりの控室)
- これはまだ花が咲いただけのことで、本当の果実は先のことだってことを、考えないのだろうか!だってここで大切なことは、けちなことでもなければ、がめついことでもない。(ドストエフスキー 罪と罰)
「がめつい」と「図々しい」との違いは?
「がめつい」に似ている語に「図々しい(ずうずうしい)」があります。
「図々しい」とは、「恥を知らない。厚かましい。」という意味です。
「がめつい」は、利益を得ることに積極的なことをいい、利益に関する場合に使われます。
対して「図々しい」は、利益に関係なく、恥を知らず厚かましいことをいいます。