「ご多分に漏れず」の意味と使い方や例文!「ご多聞に漏れず」は間違い?(類義語)

【言葉】
ご多分に漏れず

【読み方】
ごたぶんにもれず

【意味】
他の大多数の人と同じように。

【類義語】
・例外ではなく

「ご多分に漏れず」の使い方

ともこ
健太くんも少年たちのご多分に漏れずヒーローが好きだったの?
健太
僕は珍しく悪役が好きだったんだよ。
ともこ
それは珍しいわね。どこがよかったの?
健太
悪役は派手でかっこいいコスチュームだったからかなあ。

「ご多分に漏れず」の例文

  1. しかもそれぞれに旗本の跡取りであったのだが、御維新で禄を失い、ご多分に漏れず金に困っている。(畠中恵 アイスクリン強し)
  2. わたしも青年の頃、ご多分に漏れず、あゆを心ゆくまで食いたいと夢にまでみた時代があった。(北大路魯山人 鮎の試食時代)
  3. だが、幸福というもののご多分に漏れず、これも長つづきはしなかった。(L.M オルコット 若草物語 1上)
  4. アメリカ合衆国全体が好景気に沸いた20世紀初め、この土地もご多分に漏れず好況を呈した。
  5. 芦屋にある健太くんの家は、ご多分に漏れず大きなお屋敷だった。

「ご多聞に漏れず」は間違い?

インターネット上で、「ご多分に漏れず」を「ご多聞に漏れず」と誤変換していることがあります。

ご多分に漏れず」の「多分」は、大抵、大方、おそらくという意味です。

ご多聞に漏れず」の「多聞」は、多く物事を聞き知っていることという意味です。

なので「ご多聞に漏れず」は間違いです。