【言葉】
這い上がる
【読み方】
はいあがる
【意味】
はってあがる。また、落ち込んだ状態から苦労して脱する。
【類義語】
・のし上がる
【対義語】
・滑り落ちる
・ずり落ちる
・落ち込む
「這い上がる」の使い方
健太くん。初戦敗退からよくここまで這い上がってきたわね。
敗者復活戦でもう一度チャンスをもらったんだよ。
せっかくチャンスをもらったんだから、負けた他のチームの分も頑張らないといけないわね。
もちろんだよ。絶対に優勝するよ。
「這い上がる」の例文
- スランプに陥り競技を続ける意義を見失いかけていたが、どん底から這い上がってきた。
- 失敗を経験して、そこから這い上がることが大事なんだ。
- 僕は成功するまでは何度でも這い上がる。
- 這い上がってまた一軍でプレーがしたい。
- めまいがしてホームに落ちたが、電車が来る前に這い上がることができた。
「這い上がる」と「のし上がる」「立ち直る」との違いは?
「這い上がる」に似ている語に「のし上がる(のしあがる)」「立ち直る(たちなおる)」があります。
「這い上がる」と「のし上がる」の違いは?
「のし上がる」とは、
①のさばって物の上に上がる。横柄にふるまう。つけあがる。
②他人をおさえて地位が急激に上がる。身代が急に大きくなる。
という意味です。
「這い上がる」も「のし上がる」も、地位が上がるという意味で使われることがあります。
しかし「這い上がる」は、どん底からのスタートをいいます。
「のし上がる」は、他人をおさえて急に出世することをいい、「這い上がる」のようなどん底からという意味はありません。
「這い上がる」と「立ち直る」の違いは?
「立ち直る」とは、
①倒れかけたものがもとのようにしっかりと立つ。
②もとの良い状態にもどる。なおる。
③姿勢をまっすぐに立つ。
④場所を移る。
という意味です。
「這い上がる」も「立ち直る」も、悪い状態から良い状態になることをいいます。
しかし「這い上がる」は、落ち込んだ状態から苦労して脱することをいいます。
対して「立ち直る」は、もとの良い状態に戻ることをいいます。