「馳せる」の意味と使い方や例文!「駆ける」との違いは?(類義語)

【言葉】
馳せる

【読み方】
はせる

【意味】
①速く走る。駆ける。また、馬・車などを速く走らせる。
②気持ちや考えを遠くに至らせる。
③名前などを広く行きわたらせる。

【類義語】
・速く走る
・駆ける
・思いめぐらす

「馳せる」の使い方

ともこ
今を時めく俳優の姿を見ようと馳せ集まった人たちで、お祭りの会場はすごいことになっていたわよ。
健太
そんなにすごいの?今から行っても遅いかな。
ともこ
一般人の頭しか見えないと思うわ。
健太
一般人の頭を見てもつまらないよ。

「馳せる」の例文

  1. 年賀状を書きながら、元気でいるかなと思いを馳せる
  2. 首を出して見ると斜に糸の如く降る雨を突いて一輛の馬車が馳せて来る。(国木田独歩 空知川の岸辺)
  3. 報告書は麾下の陳歩楽という者が身に帯びて、単身都へ馳せるのである。(中島敦 李陵)
  4. 彼は名選手として世界に名を馳せる
  5. 偉大な哲学者として名を馳せるソクラテスは、逆恨みから死刑宣告された。

「馳せる」と「駆ける」の違いは?

馳せる」に似ている語に「駆ける」があります。

駆ける」とは、
①速く走る。疾走する。
②馬に乗って走る。
③攻め進む。騎馬で進撃する。

という意味です。

馳せる」も「駆ける」も、速く走ることをいいます。

しかし「馳せる」には、速く走らせるという意味がある点が違います。

また「馳せる」は、「気持ちや考えを遠くに至らせる。名前などを広く行きわたらせる。」という意味がありますが、「駆ける」にそれらの意味はありません。

また、「駆ける」には、「攻め進む。騎馬で進撃する。」という意味がある点が「馳せる」と違います。