【言葉】
へりくだる
【意味】
相手を敬って自分を控えめにする。
【類義語】
・謙遜する
・卑下する
【対義語】
・驕る
・威張る
・昂ぶる
「へりくだる」の使い方
日本語には謙譲語と丁寧語があってよくわからないよ。
謙譲語は自分がへりくだる時に使う言葉よ。丁寧語は、です、ますなど、相手に敬意を表す時に使う言葉ね。
分かったような分からないような。
うまく使い分けできたら社会人として一目置かれる存在になるわよ。
「へりくだる」の例文
- かといって、へりくだってしたくもない会話をするのは絶対に嫌だった。(稲泉連 僕らが働く理由 働かない理由 働けない理由)
- 心から彼に対してもったあのぶしつけな気持ち、彼に向けたあの生意気な言葉をどんなに後悔したことでしょう!じぶんのことについては彼女はまったくへりくだった気持ちになりました。(オースティン 高慢と偏見 下)
- 地元愛が強い土地なので、決して都心部にへりくだらない。
- 君は必要以上にへりくだることはない。
- 今になって考えると、そのときわたしの心をなによりも快くくすぐったのは、まるでわたしのまえにへりくだったような彼の態度であった。(ドストエフスキー 未成年)
「へりくだる」と「謙虚」の違いは?
「へりくだる」に似ている語に「謙虚(けんきょ)」があります。
「へりくだる」も「謙虚」も、自分自身や自分の物、行為を低くした態度をとることをいいます。
しかし「へりくだる」は、控えめにすることで、相手を高くする意識から出る行為についていいます。
対して「謙遜」は、自分を下げることで、相手を高める意識で用いる場合と、単に自分の側を下げる場合の両方があります。