「否めない」の意味と使い方や例文!「否定できない」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
否めない

【読み方】
いなめない

【意味】
否定できない。

「否め」は「否む」の未然形。
【類義語】
・否定できない

【対義語】
・否める

「否めない」の使い方

ともこ
健太くんのお父さんは権力者よね。
健太
そうだね。父さんのおかげで僕がこの学校に入学できたことは否めない事実だね。
ともこ
裏口入学だったの?
健太
僕の成績でこの学校に合格できるわけがないじゃないか。

「否めない」の例文

  1. 昨夜の良一の横暴を、よい口実にしようとしている自分を否めなかった。(三浦綾子 ひつじが丘)
  2. しかし今から振り返ってみると、あの時点でかなり無理をしていたことは否めない。(東野圭吾 幻夜)
  3. 思いやりなく勝った気の重さが残っている。そして完璧に立派であろうとしたために、気取りが出たことも否めなかった。(藤沢周平 回天の門)
  4. そうなった責任が健太くんにあることは否めない
  5. 政府が新しい方針を打ち出したが、唐突感が否めない

「否めない」と「否定できない」の違いは?

否めない」に似ている語に「否定できない(ひていできない)」があります。

否定できない」とは、打ち消すことができないことをいい、「否めない」と同じ意味です。