【言葉】
冗談めかして
【読み方】
じょうだんめかして
【意味】
真剣であることを悟られないよう、ふざけたようにみせかけること。
「めかす」は、動詞五(四)段型活用の接尾語。名詞や形容動詞の語幹などに付いて、そのように見せかける、そのようにする、それらしく振る舞う、などの意を表す。
【類義語】
・お茶を濁す
・はぐらかす
・体裁を繕う
「冗談めかして」の使い方
ともこちゃん。告白の答えを聞かせてくれないか。
冗談めかして言っていたから考えていないわよ。
本気だったのに・・・。
本気なら、もっとちゃんと伝えてくれないと困るわ。やり直してちょうだい。
「冗談めかして」の例文
- 半ば冗談めかした言葉のようだが、その表情には真面目なものが出ていた。(松本清張 迷走地図 下)
- まあ勝手に馬鹿にしていてください、あとできっと驚かせてあげますから。私は冗談めかしてそう応酬したが、実際に自信がないこともなかった。(沢木耕太郎 一瞬の夏)
- 冗談めかしてはいるが、娘のことが心配には違いないだろう。(赤川次郎 花嫁の時間割)
- その歌手は、ファンからの贈り物で生活していると冗談めかして言っていた
- その時の話を聞かせてほしいと言ったら、三日はかかると冗談めかして言った。
「冗談めかして」と「冗談半分」との違いは?
「冗談めかして」に似ている語に「冗談半分(じょうだんはんぶん)」があります。
「冗談半分」とは、「話の中に、本気と冗談が交じっていること。なかばふざけた気持ちで言うこと。」という意味です。
「冗談めかして」も「冗談半分」も、発言する時の態度をいいます。
しかし「冗談めかして」は、ふざけたようにみせかけることをいいます。
対して「冗談半分」は、本気と冗談が交じっていることをいいます。