「乗ずる」の意味と使い方や例文！「乗じる」との違いは？（類義語・対義語）

【言葉】
乗ずる

【読み方】
じょうずる

【意味】
1⃣（自サ変）
①乗る。
②転じて、ある状況をたくみに利用する。つけいる。つけこむ。
2⃣（他サ変）
掛け算をする。掛ける。

【類義語】
・付け込む
・付け入る

【対義語】
除する

「乗ずる」の使い方

博物館の土偶が盗まれたんだって。

どうやって侵入したのかしら。

夜陰に乗ずることでひそかに侵入したんだって。

防犯カメラは無かったのかしら。土偶を欲しがる人がいるとは思わなかったのかしら。

「乗ずる」の例文

1. 自分をのぞきこんで凝視している目に恐怖の色があらわれたのを見た。あとはどうなるかわからないが、この際はこれに乗ずべきであると思った。（海音寺潮五郎 天と地と 五）
2. ただに流行なるが故にこの勢に乗ずべしとは吾輩の主張するところでない。（新渡戸稲造 平民道）
3. もうなまじいに働き出すことは敵に乗ずべきの機を与えるに過ぎぬ。（幸田露伴 蒲生氏郷）
4. ブームに乗ずることで儲ける。
5. 乗ずる隙が完全になくなってしまった。

「乗ずる」と「乗じる」の違いは？

「乗ずる」は「乗じる」と表現することもあります。

「乗ずる」も「乗じる」も、同じ意味です。

しかし「乗ずる」は、自他動詞サ行変格活用です。

「乗じる」は、自他動詞上一段活用という違いがあります。