「兼ねる」の意味と使い方や例文!(類義語)

【言葉】
兼ねる

【読み方】
かねる

【意味】
①一つで二つ以上の働きをする。
㋐一つの物が二つ以上の働きを合わせもつ。一つの物が二つ以上の用をする。
㋑一人が二つ以上の職を受け持つ。他の仕事も合わせ行う。兼任する。
②一方だけでなく、他方まで考える。遠慮する。はばかる。
③将来のことまで考える。予想する。予定する。
④他の動詞の連用形に付いて用いる。
㋐…しようとして、できない。…することがむずかしい。
㋑(「…かねない」などの形で)…するかもしれない。…しそうだ。

【類義語】
・兼用
・兼任

「兼ねる」の使い方

健太
ともこちゃん。あの子はどこの中学校出身なの?
ともこ
私には分かり兼ねるわ。
健太
仲が良いのに知らないの?
ともこ
仲が良くても個人情報は知らないわよ。

「兼ねる」の例文

  1. その中間に横たわっている多数の場合は皆この両面を兼ねているでしょう。(夏目漱石 創作家の態度)
  2. そして、学資ばかりでなく他の様々な慾望を抑え兼ねたのかも知れない。(江戸川乱歩 心理試験)
  3. 同君も矢張五月の秩父の旅で受けた深い印象を忘れ兼ねたのであろう。(木暮理太郎 釜沢行)
  4. そのスマホには、指紋センサーを兼ねたホームボタンが設置されている。
  5. この家は旅館を兼ねているので人を泊めることができる。