【言葉】
顔見知り
【読み方】
かおみしり
【意味】
あまり親しくはないが、互いに顔は知っているという程度の関係。また、そういう間柄の人。
【類義語】
・顔馴染み
【対義語】
・見ず知らず
「顔見知り」の使い方
今日、知り合いの知り合いを紹介してもらったんだけど、その人が顔見知りの人だったんだ。
健太くんの友達の友達を紹介される前から、すでに知っていたということ?
そういうこと。話をしたことは無いけど同じ塾だったんだ。
世間は狭いわね。
「顔見知り」の例文
- 犯人と被害者は以前から顔見知りだったのではないか、というのだった。(東野圭吾 赤い指)
- 顔見知りの五人だったが、席に着いたのは距離を置いてばらばらだった。(石田衣良 うつくしい子ども)
- Mとは顔見知りだし、我慢の出来なくなった私はそうすることにした。(小林多喜二 党生活者)
- こんなところで顔見知りに会うとは思わなかったから驚いた。
- 就職説明会の会場には、何人か顔見知りがいた。
「顔見知り」と「知り合い」「顔馴染み」「人見知り」との違いは?
「顔見知り」に似ている語に「知り合い(しりあい)」「顔馴染み(かおなじみ)」「人見知り(ひとみしり)」があります。
「顔見知り」と「知り合い」の違いは?
「知り合い」とは、「互いに相手を知っていること。また、その相手。知人。」という意味です。
「顔見知り」も「知り合い」も、互いに相手を知っていることをいいます。
しかし「顔見知り」は、あまり親しくはないが、互いに顔は知っているという程度の関係をいいます。
対して「知り合い」は、お互いの実情や気心などを相当の程度まで知っていることをいいます。
「顔見知り」と「顔馴染み」の違いは?
「顔馴染み」とは、「何度も会っていて、顔を知っていること。また、その人。」という意味です。
「顔見知り」も「顔馴染み」も、顔を知っている間柄のことをいいます。
しかし「顔見知り」は、単に顔を知っている程度の人に対して使われます。
対して「顔馴染み」は、何度も顔を合わせていて、互いの顔を見知っている間柄にあることや、何度も来店する客に対して使われます。
「顔見知り」と「人見知り」の違いは?
「人見知り」は、子供などが知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすることをいいます。
「顔見知り」は、あまり親しくはないが、互いに顔は知っている間柄のことをいいます。
対して「人見知り」は、見知らぬ人を見て泣いたりはにかんだりすることをいいます。