【言葉】
気取る
【読み方】
きどる
【意味】
①それらしい様子をまねてふるまう。
②すました表情やもったいぶった態度などで、体裁を飾る。
③それと感じてさとる。かんづく。けどる。
④心を配る。用意する。趣向を凝らす。
【類義語】
・勿体ぶる
・澄ます
「気取る」の使い方
彼はまるで学者気取りだね。
他の生徒よりはいろんなことを知っているからね。
でも学者になるほどではないよ。
ここで調子に乗らずに知識を深めていったら、将来学者になるかもね。
「気取る」の例文
- 確かにあの種の気取ったホテルは人を見て扱いを決めるところがある。(宮部みゆき 模倣犯 上)
- 書かれてある世界もケチな小市民の意味も無く気取つた一喜一憂である。(太宰治 津軽)
- あれは持前の声をわざと気取ってあんな優しいように見せてるんだろう。いくら気取ったって、あの面じゃ駄目だ。(夏目漱石 坊っちゃん)
- 彼は高校生探偵だか何だか知らないが、蝶ネクタイなんか締めて、話し方も妙に気取っている。
- カメラを向けられ気取ったポーズを取った。
「気取る」と「勿体ぶる」「威張る」との違いは?
「気取る」に似ている語に「勿体ぶる(もったいぶる)」「威張る(いばる)」があります。
「気取る」と「勿体ぶる」の違いは?
「勿体ぶる」とは、「必要以上に重々しい態度をとる。もったいをつける。」という意味です。
「気取る」 も 「勿体ぶる」 も、体裁を飾り、重々しくふるまうことをいいます。
しかし「気取る」は、他人から見られたときに、よく見えるように体裁を飾ることをいい、「勿体ぶる」と違い、「それらしい様子をまねてふるまう。かんづく。けどる。心を配る。用意する。趣向を凝らす。」という意味があります。
「気取る」と「威張る」の違いは?
「威張る」とは、ことさらに威勢を張って強そうに、また、偉そうにするという意味です。
「気取る」も「威張る」も、他人から見られたときの態度をいいます。
「気取る」は、よく見えるように体裁を飾ることをいいます。
対して「威張る」は、偉そうにすることをいいます。