【言葉】
心構え
【読み方】
こころがまえ
【意味】
心にかけて待ち受けること。心の用意。
【類義語】
・覚悟
・心がけ
「心構え」の使い方
災害はいつ起きてもおかしくないという心構えが大事よね。
そうだね。でも、正常性バイアスが邪魔をするんだよね。
脳が自分は大丈夫って思ってしまうのよね。
危機感を持つためにも、災害の体験談は風化させず次世代に伝えていかないといけないね。
「心構え」の例文
- 死に方について用意をきわめるだけの落付いた心構えがあったのである。(坂口安吾 街はふるさと)
- いざというときの心構えはできていた。
- わたしの心構へをするなと言ふのも他意のある訳ではありません。(芥川龍之介 文芸鑑賞講座)
- 人は常に起こり得べき変化に対する心構えを持って、対策を抱いていなければならない。(A・C・ドイル 新潮文庫 シャーロックホームズ全集)
- お金を貯めるには、買い物をする時の心構えが大事だという。
「心構え」と「心得」「心掛け」との違いは?
「心構え」に似ている語に「心得(こころえ)」「心掛け(こころがけ)」があります。
「心構え」と「心得」の違いは?
「心得」とは、
①理解していること。また、理解してとりはからうこと。
②常に心がけていなければならないこと。心構え。
③技芸を身につけていること。たしなみ。
④ある事をするにあたって注意し、守るべき事柄。
⑤下級の者が上級の役職を代理または補佐するときの職名。
という意味です。
「心構え」も「心得」も、心にかけて準備をすることをいいます。
しかし「心得」は、「理解していること。技芸を身につけていること。守るべき事柄。下級の者が上級の役職を代理または補佐するときの職名。」という意味がある点が違います。
「心構え」と「心掛け」の違いは?
「心掛け」とは、
①ふだんの心の持ち方。
②たしなみ。心得。
という意味です。
「心構え」も「心掛け」も、心にかけて準備をすることをいいます。
しかし「心構え」は、ある目的に向けての心の準備をいいます。
対して「心掛け」は、ある目的に向けてというより、いつでもどんなことにも対応できるような心の準備をいいます。