「草葉の陰」の意味と使い方や例文!間違いに注意!(語源由来・類義語・対義語)

【言葉】
草葉の陰

【読み方】
くさばのかげ

【意味】
墓の下。あの世。

亡くなった人に使う言葉だが、弔辞の中で使うのは避けたい表現。
【語源・由来】
草の葉の下の意から。

【類義語】
・冥途
・黄泉の国
・天国

【対義語】
・この世
・俗世
・娑婆

「草葉の陰」の使い方

ともこ
健太くん。そんな悪さばかりやっていたら、草葉の陰でお父様が嘆いているわよ。
健太
見ているかな?
ともこ
健太くんのことを見守っているわよ。
健太
野球好きだったから、24時間世界中の野球の試合を見ている気がするな。

「草葉の陰」の例文

  1. 彼らの和解を騒動の火付け役となった彼女も草葉の陰で喜んでいるだろう。
  2. 亡き恩師が草葉の陰から見守ってくれている気がする。
  3. おじいさまもさぞ草葉の陰で喜んでいらっしゃることでしょう。
  4. 諸君には見えないだろうが僕は草葉の陰から諸君の厚誼を謝して居るよ。(正岡子規 墓)
  5. この状況を知ったら草葉の陰にいる彼は何と言うだろうか。

間違いに注意!

草葉の陰」を「草場の影」と表記するのは間違いです。

草場」は、飼料などに使う草が生えている場所をいうので、「草の葉」の意の「草葉」とは意味が違います。

また、「」を「」と表記するのも間違いです。

」は、物にさえぎられて光線の当たらない所や目につきにくい所をいいます。

対して「」は、物体が光をさえぎったとき、光と反対側にできる黒い形をいいます。

草葉の陰」は、草の葉の下の光が当たらない場所をいうので、「」は間違いです。

さらに「草葉の陰」を「陰ながら」の意に解して、生きている人に対して使うのは間違いです。亡くなった人にしか使いません。